「ペットの遺骨を共同墓地に入れるか悩んでる。共同墓地にはどんなメリット・デメリットがある?」
「共同墓地に埋葬する場合、費用はどのくらいかかるの?年間管理費はかかる?」
と、ペットの遺骨を共同墓地に埋葬するか悩んでいる場合、「共同墓地の特徴や費用」など知っておきたいですよね。
共同墓地への埋葬は、他のペットちゃんと一緒に眠らせてあげられるので寂しがりな子におすすめです。
また、個別墓地より費用が安いなど、共同墓地への埋葬は沢山のメリットがあるため、多くの利用者がいらっしゃいますよ。
本記事では、ペットを共同墓地に埋葬する際の流れ、埋葬費用、メリット・デメリットなど詳しくお伝えしていきますね。
僕の知識が、"ペットちゃんと後悔のないお別れがしたい"と願うあなたの、少しでもお役に立てれば幸いです。
目次
ペットの共同墓地とは?
ペットの共同墓地について、まず簡単にご説明しますね。
共同墓地とは、複数のペットちゃんの遺骨を一緒に埋葬するお墓のことです。
「合祀墓」「合葬墓」など、様々な呼び方があります。
共同墓地は個別墓地よりも大きなお墓になっており、基本的にどのペット葬儀社でも設けられていますよ。
反対に、個別墓地はペット葬儀社によっては設けていないことが多いです。
共同墓地の種類
共同墓地には、「遺骨を埋葬するタイプ」と、「骨壺のまま納めるタイプ」の2つがあります。
遺骨を取り出さずに骨壺のまま納めるタイプでは、転勤などで他県へ移動される場合に一緒に移動をさせることができます。
ただ、多くのペット葬儀社では、骨壺から取り出し遺骨を埋葬して土に還すタイプを設けていることが多いですよ。
そのため、本記事では「遺骨を埋葬するタイプ」の共同墓地についてご説明をしますね。
共同墓地と個別墓地の違い
共同墓地と個別墓地の違いを表にまとめました。
以下の表をご覧ください🔽
共同墓地 | 個別墓地 | |
墓石を建てる必要がある? | 建てない | 建てる |
他のペットの遺骨と分けられる? | 分けられない | 分けられる |
管理や清掃は必要? | 必要ない | 必要 |
無縁墓になる可能性はある? | ない | ある |
費用はどのくらい? | 1万〜1万5千円 | 10万円以上 |
無縁墓(むえんばか)とは?
お墓の継承者がいなくなったお墓のこと。
承継者や面倒を見る人がいなくて、きちんと管理されないお墓。
共同墓地は墓石を建てる必要がないため、費用が安いです。
飼い主さんたちは管理や清掃も行う必要がなく、運営元が行ってくれます。
また、運営元がお墓を管理してくれるため、無縁墓になる可能性もありません。
ただ、運営する業者が倒産などをして無くなってしまった場合、無縁墓になる可能性はあるので注意しましょうね。
ペットを共同墓地に埋葬する際の流れ
ペットを共同墓地に埋葬する場合は、合同火葬プランとセットになっていることが多いです。
そのため、合同火葬をした後に共同墓地に埋葬となりますよ。
合同火葬プランの流れは以下を参考にしてください🔽
- 火葬日に火葬場へ
- ペットの引き渡し
- 合同火葬
- 共同墓地に合同埋葬
- 料金のお支払い
上記の流れが一般的です。
合同火葬プランの場合、飼い主さんは火葬の立ち会いはできず、お骨を自分達で拾うことはできません。
ペットを引き渡すと、あとは葬儀社の方が埋葬まで全て行います。
ただ、共同墓地に埋葬する際、家族が埋葬を行うことができる場合もあるので、事前に確認をしておくと良いでしょう。
ちなみに、個別火葬をした後に共同墓地に埋葬することも可能ですよ。
僕はペットの火葬をされた方々に経験談をお聞きしていますが、「個別火葬をして遺骨を自宅に持ち帰り、気持ちの整理がついてから共同墓地に埋葬した」という方も実際にいらっしゃいました。
なので、一度遺骨を自宅に持ち帰ってから埋葬方法を考えるのも一つの方法かと思います。
ただ、個別火葬をしたあとに共同墓地に埋葬する場合は、別途で埋葬費用がかかることが多いので注意しましょうね。
埋葬費用は後述しますが、5,000〜15,000円が相場になります。
共同墓地への埋葬【まとめ】
- 共同墓地へ埋葬する場合は「合同火葬」を行うのが一般的。
- 埋葬費用は合同火葬プランに含まれていることが多い。
- 個別火葬をした後に共同墓地に埋葬することもできる。
- ただ、個別火葬をした後に合同埋葬する場合は、別途で埋葬費用がかかることが多い。
合同火葬プランについて詳しく知りたい方はこちら
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【ペットの火葬方法を徹底解説】どんな火葬プランがあるの?
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ペットを共同墓地に埋葬する際の費用の目安
ペットを共同墓地に埋葬する際、「どのくらいの費用がかかるのか?」知っておきたいですよね。
前述したように、共同墓地に埋葬する場合、埋葬費用は合同火葬プランの料金に含まれていることが多いです。
ただ、葬儀社によっては埋葬費用ががかかることがあるので、それらの費用について詳しくご紹介をしていきますね。
合同火葬費用の相場
小鳥、ハムスターなど | 10,000円 |
フェレット、モルモット | 15,000円 |
うさぎ | 17,000円 |
猫(体重3kg未満) | 20,000円 |
猫、チワワ(体重3〜5kg) | 25,000円 |
体重5〜10kg | 30,000円 |
体重10〜15kg | 34,000円 |
体重15〜25kg | 39,000円 |
体重25〜30kg | 45,000円 |
体重30〜45kg | 50,000円 |
体重45kg〜 | 56,000円 |
(費用相場の参考元:書籍「ペットを安らかに送る終活のすべて」)
合同火葬プランの費用相場は上記のようになります。
ペットの火葬は体重別で設定されていることが多く、体重が重いほど火葬の燃料を使うため費用が高くなります。
もし埋葬費用がかからない葬儀社であれば、共同墓地への埋葬費用は上記の合同火葬プランの費用のみです。
ちなみに、合同火葬は個別火葬よりも料金が安いですよ。
ペットの火葬費用の相場を詳しく知りたい方はこちらの記事をチェック
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ペットの火葬費用の相場はどれくらいなの?火葬プラン別に料金を紹介
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埋葬費用
共同墓地への埋葬費用はかからないことが多いですが、ペット葬儀社によっては料金を支払うことがあります。
僕が調べたところ、一般的に埋葬費用は5千〜1万5千円のところが多いです。
個別墓地の場合は墓石の購入などで10万円以上することも多いので、個別墓地に比べると費用はかなり安いです。
ちなみに、埋葬費用を支払う時は以下のようなケースが挙げられます。
埋葬費用を支払う3つのケース
- 個別火葬をしたあとに共同墓地に埋葬するとき。
- 別のお墓から共同墓地に移すとき。
- 他の葬儀社で火葬をしたペットを埋葬するとき。
上記のようなときに、埋葬費用5千〜1万5千円を支払うことがあります。
ペット葬儀社によっては合同火葬プランを用意していないことがあり、その場合は必然的に個別火葬をしてから合同埋葬をすることになるでしょう。
年間管理費、維持費用
共同墓地の場合は年間管理費や維持費用はかからないことが多いです。
ただ、葬儀社によっては更新費用・維持費用がかかることがあり、その際の目安は数千円〜1万円になります。
「無料だと思っていた」と勘違いしないためにも、事前に確認をしておくことをオススメします。
永大供養費
永代供養費とは、家の跡継ぎがいる限り、墓地を使用できる権利を購入するための費用のこと。
基本的には火葬費用に含まれている事がほとんどで、もし支払う場合は数千円と言われています。
基本的にお支払いは合同火葬プランの費用だけのことが多いですが、決めつけるのではなく、事前に確認をしておきましょうね。
「共同墓地への埋葬はいくらかかるのか?」を依頼前に葬儀社の方に確認をしておくと安心です。
ペットを共同墓地に埋葬するメリット・デメリット
ここからは、ペットを共同墓地に埋葬するメリット・デメリットについてご紹介していきますね。
まずはメリットについてお伝えしていきます。
ペットを共同墓地に埋葬する6つのメリット
共同墓地の6つのメリット
- 個別墓地に埋葬するよりも費用が安い。
- 他のペットちゃんと一緒だから寂しい思いをさせなくて済む。
- 自分がお墓参りに行けなくても、他の飼い主さんが手を合わせに行ってくれる。
- 供養祭に参加すれば、定期的に供養してあげられる。
- どのペット葬儀社でも設けられているため、探す手間が省ける。
- 飼い主さんが墓石の清掃をしなくて良い。
メリット① 個別墓地よりも費用が安い
共同墓地は、個別墓地に埋葬するのに比べると費用が安く抑えられます。
個別墓地の場合は、墓石を購入したり、年間管理費を払わなければいけません。
ですが、共同墓地の場合は、すでにある墓地に埋葬するだけなので、墓石を購入する必要がありません。
前述したように、年間管理費が無料であるペット葬儀社も多くあります。
メリット② 他のペットちゃんと一緒だから寂しい思いをさせない
共同墓地は、他のペットちゃん達と一緒のお墓に入るので、寂しい思いをさせないメリットがあります。
ペットちゃんによっては寂しがりやな性格の子もいますよね。
そんなペットちゃんには、個別墓地よりも共同墓地への埋葬のほうが賑やかなので適しているかと思います。
僕はペットの火葬をされた方々にお話を聞いていますが、実際に以下のような方がいらっしゃいました🔽
自宅でもよかったのですが、ずっと自宅にお骨を置いておくのも、なんだか寂しくなってしまうと思いました。
また、生前ほかのわんちゃんと仲良くドッグランで遊んでいたこともあって、1匹だけで埋葬するよりも共同墓地で他のわんちゃん達と遊べたらいいのかなと思い、共同墓地に埋葬しました。
上記の方のように、「他の子と一緒の方が遊んだりできるから安心かも」とお考えの場合は、共同墓地への埋葬が適しているでしょう。
メリット③ 他の飼い主さんが手を合わせに行ってくれる
共同墓地に埋葬すると、あなただけでなく、他のペットちゃんの飼い主さんもお墓参りに行きます。
そのため、あなたが忙しくて定期的にお墓参りに行けなくても、他の飼い主さんがお墓参りに行って手を合わせてくれるので安心感があります。
もちろん自分でちゃんとお参りに行ってあげるのが一番ですが、他の飼い主さんが来てくれて、他のペットちゃんもいてくれて、そんなにぎやかな場所で眠れるのは共同墓地ならではの特徴です。
メリット④ 供養祭に参加すれば、定期的に供養してあげられる
共同墓地に埋葬すると、定期的に葬儀社で供養祭を開催してくれることが多いです。
供養祭とは?
供養祭とは、49日や1周忌や3回忌などの忌日に、ペット霊園が用意する会場で行う行事のこと。
僧侶の方が読経、焼香、法話などをしてくださり、ペットちゃんに感謝を伝えられる時間として、多くの方が参列をします。
供養祭は、ペットちゃんが旅立った後にする供養であり、毎月開催(月例法要)したり、年に2、3回開催することが多いですよ。
ペット葬儀社では、ハガキなどで開催をする日時を通知してくれることも多く、参加をするかは飼い主さんの自由です。
時間の都合が合わない場合もあるかと思いますが、ときどきでも参加して供養してあげると、ペットちゃんも絶対喜んでくれますよね。
供養祭の参加費用は無料の場合もあれば、5,000円ほどかかる場合があります。
ペット葬儀社によっては供養祭を開催していない場合があるので、事前に確認をしておきましょうね。
メリット⑤ ほぼ全てのペット葬儀社で共同墓地は設けられている
共同墓地は、ほぼ全てのペット葬儀社で設けられています。
家から近いペット葬儀社にも共同墓地はあるので、アクセスが良い場所に埋葬してあげることができます。
一方、個別墓地を設けていない葬儀社は多くあります。
また、個別墓地のあるペット葬儀社は山の中や丘の上にあることが多く、アクセスが悪い可能性が高いです。
個別墓地は広いスペースが必要になるため、街中などにあるペット葬儀社では設けることができないからです。
ちなみにペット葬儀社を選ぶ際、今後のお墓参りなどを考えると「アクセスの良さ」は大変重要なポイントですよ。
ペット葬儀社の選び方のポイントについて詳しく知りたい方はこちら
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ペット火葬・葬儀社の選び方【あなたは何を基準にして選ぶ?】
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メリット⑥ 飼い主さんが墓石の管理をしなくて良い
共同墓地は運営元が定期的に管理・清掃を行なってくれるので、飼い主さんは清掃をする必要がありません。
一方、個別墓地では自分たちでお墓の管理や清掃をしなくてはいけません。
そのため、身体的な問題があったり、お墓までの距離が遠くてお墓の管理や清掃が難しくなる場合は、共同墓地がオススメと言えるでしょう。
ペットを共同墓地に埋葬する2つのデメリット
ここからは、共同墓地のデメリットについてご紹介していきますね。
共同墓地への埋葬には以下の2つのデメリットがあるので、ひとつずつお伝えしていきます。
共同墓地の2つのデメリット
- 一度埋葬すると取り戻すことができない。
- 自分だけの墓地ではないため、お供えができない場合がある。
デメリット① 一度埋葬すると取り戻すことができない
共同墓地は、他のペットちゃんのお骨と一緒に埋葬をするため、一度埋葬すると取り戻すことはできなくなります。
後々になって後悔をしないためにも、他の埋葬方法の特徴なども理解した上で「遺骨をどうするか?」を決めるようにしましょうね。
ペットを共同墓地に埋葬された人の中には、「合同火葬、合同埋葬のため、遺骨という物がなく少し寂しいなと感じた」という方が実際にいらっしゃいました。
合同火葬プランで合同埋葬をされる場合は、経験者の方のように少し寂しい思いをするかもしれないので、そのことをよく理解した上で決めるようにしましょうね。
ちなみに、個別火葬をすれば、遺骨を少し持ち帰って、残りの骨を合同埋葬することができますよ。
デメリット② 自分だけの墓地ではないため、お供えができない場合がある
共同墓地は他のペットちゃん達も眠っているため、自分たちだけのお墓ではありません。
ペット葬儀社によっては「持ち込みできる物・できない物」があり、ペットちゃんが好きだったフードやおやつをお供えしたくても出来ない場合があるので注意しましょう。
事前に「何がお供えできて、何ができないのか?」を確認をしておくようにしましょうね。
【19人に聞いた】実際にペットを共同墓地に埋葬された方々の感想・経験談
僕はネットのサービスを使って、実際にペットを共同墓地に埋葬された方々(19人)にお話を聞きました。
利用者の方々が「共同墓地を選んだ理由」についてお聞きしたので、印象に残った4人の方をご紹介していきますね。
前沢さん(仮名)
共同墓地にしてよかったです。
前沢さん(仮名)
ペットの性格によって色々考えはあるかと思いますが「天国で他のわんちゃんと楽しく過ごしてくれるかな」と思い、共同墓地に埋葬しました。
結果、共同墓地にしてよかったと思っています。
石田さん(仮名)
他のペットと一緒の方が寂しくないと思ったからです。
石田さん(仮名)
お墓に一人で眠るよりもたくさんの愛されたペットたちや仲間たちと一緒に供養したほうが寂しくないと思いました。
同時に、墓地代もかからないし、気持ち的にも軽くなるような気がして、安心するのも共同墓地を選んだ理由です。
山本さん(仮名)
値段が高いのと管理がしきないので共同墓地を選びました。
山本さん(仮名)
霊園では個別墓地や納骨堂を扱ってはいましたが、値段が高いことと、管理しきれない(引っ越しの可能性、継ぐものがいなくなる)ことから共同墓地を選びました。
また、共同墓地だと定期的に慰霊祭を行ってもらえるのでありがたいです。
引っ越しをする可能性があったので、自宅の庭に埋葬したり、個別墓地に埋葬することは考えられませんでした。
菅原さん(仮名)
金銭面の問題もあり個別は難しかったです。
菅原さん(仮名)
自宅での安置はできなかったです。
個別墓地も検討しましたが、他の犬たちと一緒に眠っていてほしい気持ちが強かったので共同墓地にしました。
また、金銭面の問題もあり、個別は難しかったです。
人間の墓地のように年に何回も供養してあげられないのも、共同墓地を選んだ理由です。
共同墓地へ埋葬を選んだ方々の感想「まとめ」
ペットを共同墓地に埋葬された方々の感想を参考にすると、「他のペットと一緒にいるほうが寂しくない」という理由で共同墓地を選ばれる方が多くいらっしゃいました。
また「金銭的な問題」や、「ずっと管理をしておくことができないから」という理由でも共同墓地を選ばれているようですね。
ちなみに、僕はペットの火葬をされた方々合計60人の方にお話を伺い、その中で共同墓地に埋葬をされた人は19人でした。
その他の方々は、みなさん自宅に遺骨を安置したり、個別墓地や納骨堂に納めたりされてました。
全体でみると、自宅で遺骨を安置される人も多いですが、共同墓地に埋葬する人も多い傾向があるようです。
共同墓地に埋葬して少し心残りがある人もいる
共同墓地に埋葬して皆さん満足されていましたが、一人だけ少し心残りがある方がいらっしゃいました🔽
白川さん(仮名)
自宅で遺骨を安置する選択肢もあったかもしれません。
白川さん(仮名)
共同墓地に埋葬して、不満や後悔は一切ありません。
ただ、今のところ予定などはありませんが、万が一今住んでいる所から遠く引っ越すようなことがあった場合のことを考えると、多少無理をしてでも個別火葬にし、自宅で遺骨を安置するという選択肢もあったのではないかと思うこともあります。
白川さんは「引っ越しをしてしまったらお墓が遠くなってしまう」との理由で、自宅で遺骨を安置すれば良かったかもしれないと考えてしまうことがあるようです。
共同墓地は自分で管理・清掃をしなくても良く、他のペットちゃんもいて寂しくないので、その点では万が一自分が引っ越しをしたとしても安心です。
ただ、白川さんのように「引っ越しをしたら自分がペットちゃんになかなか会えなくなる…」と考えてしまう場合は、共同墓地よりも自宅で遺骨を安置する方法が適しているかもしれません。
ペットの共同墓地はこんな人におすすめ
上記では、ペットを共同墓地に埋葬する際のメリット・デメリット、経験者の方々の感想についてご紹介しました。
これら全てを踏まえると、共同墓地への埋葬は以下のような人達におすすめと言えるでしょう。
ご参考にしてください。
共同墓地はこんな人におすすめ
- できるだけ埋葬費用を抑えたい人。
- 「他のペットちゃんと一緒のほうが賑やかだし寂しくない」とお考えの人。
- 忙しくて、なかなかお参りに行ってあげられない人。
- 定期的に供養祭に参加して供養をしてあげたい人。
- 自宅からのアクセスが良い場所にペットちゃんを眠らせてあげたい人。
- 自分たちでお墓の管理・清掃をするのが難しい人。
共同墓地はこんな人には不向き
- 「人見知りな子だから、他のペットと一緒じゃないほうが良いかも」とお考えの人。
- 「ペットだけの専用のお墓を作ってあげたい」とお考えの人。
- 遺骨を自宅に持ち帰って供養してあげたい人。
- 引っ越しをする可能性があり、ペットのお参りに行けなくなるのがツラくなる人。
共同墓地には多くの良い面がありますが、悪い面もあり、人によっては不向きな場合があります。
しっかりと特徴を理解して、あなたが納得のできる供養方法を選ぶようにしましょうね。
ペットを共同墓地に埋葬する際に注意して欲しいこと
ペットを共同墓地に埋葬する際に注意してほしいことが2つあります。
以下でご紹介していきますね。
①墓地の管理状態に注意
前述したように、ほとんどのペット葬儀社で共同墓地は設けられています。
ただ、葬儀社によっては墓地の管理・清掃がしっかりとされていないことがあるので注意しましょう。
自分たちで清掃を行う必要がないのはメリットではありますが、逆を言えば、運営元がしっかりと清掃をしなければ、墓地の管理状態が悪くなってしまいます。
そのため、共同墓地への埋葬をお考えの場合は事前に霊園に訪問し、見学をすることをオススメします。
見学をすることで「スタッフさんの対応」や「墓地の雰囲気」、「清掃がされているか?」などを自分の目で確認することができます。
ただ、時間の余裕がなくて見学ができない場合もありますよね。
見学ができない場合は口コミをよく確認しましょう。
口コミを見ると、「スタッフさんの対応」や「施設内の雰囲気」を教えてくれたり、「墓地の管理状態」についても教えてくれていることがあるからです。
②悪徳業者に注意
共同墓地はどこの葬儀社にも設けられていますが、だからといって「どのペット葬儀社に依頼してもいい」というわけではありません。
ペット火葬業界では、ごく一部に悪徳業者が存在しているからです。
悪徳業者は高額な火葬料金を請求してきたり、遺体を火葬せず山に遺棄したりなど、今までに何件もトラブルが報告されています。
そのため、悪徳業者に依頼することがないよう、必ず事前にホームページ・口コミを確認し「料金は記載されているか?」「評判は良いか?」などを確認してください。
ホームページに住所や火葬料金などを詳しく記載していない場合は悪徳業者の可能性が考えられるので、そのようなペット葬儀社には依頼しない方が賢明です。
できれば複数のペット葬儀社に問い合わせて「スタッフさんの対応」や「サービス内容」、「火葬料金」などを比較をし、あなたが「ここなら信頼できる」と思えたら、依頼をするようにしましょうね。
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ペットを共同墓地に埋葬する以外の6つの供養方法
ペットの共同墓地についてお伝えしてきましたが、遺骨の供養には他にも方法があります。
以下をご覧ください🔽
ペットの遺骨の6つの供養方法
- 個別墓地に埋葬する。
- 納骨堂に納骨する。
- 自宅に持ち帰って安置する。
- 自宅に持ち帰って庭に埋葬する。
- 樹木葬。
- 海や山に散骨をする。
ひとつずつ、簡単にご説明しますね。
①個別墓地に埋葬する
個別墓地は、共同墓地と違って自分のペットちゃんだけを埋葬してあげることができます。
あなたやご家族だけのお墓で、人間と同じような供養をしてあげることができます。
ただ、個別墓地は墓石の購入代や維持費がかかり、初期費用で5万〜15万円ほどかかる可能性があります。
共同墓地に比べると、かなり費用が高くなるので注意しましょうね。
また、ペット葬儀社によっては個別墓地を設けていないことも多いので、事前に確認をしておくことが大切です。
②納骨堂に納骨をする
納骨堂は室内にあるお墓のようなもので、遺骨が入った骨壺をそのまま納めることができます。
納骨堂には以下のような様々なタイプがありますよ🔽
個別棚タイプ | 扉がない木製の棚 |
個別ロッカータイプ | 扉がついた棚 |
個別仏壇タイプ | 個別棚の上に遺影を置ける仏壇があり、下に骨壺を収納するスペースがある。 |
合祀タイプ | 納骨堂内の大きな供養塔に、他のペットと一緒に納骨をする。 |
上記のようなタイプがあり、合祀タイプは他のペットちゃんと一緒に、骨壺のまま納めたり、骨壺から遺骨を取り出して納骨をします。
少し共同墓地と似ていますよね。
個別墓地と同じで納骨堂も年間管理費がかかり、毎年1万〜1万5千円ほど更新料としてお支払いすることが多いです。
納骨堂は個別墓地よりも大きなスペースが必要ないため、多くのペット葬儀社で設けられていますよ。
③自宅に持ち帰って安置をする
ペットの遺骨の供養には、埋葬をせずに自宅に持ち帰って安置をする方法があります。
遺骨を自宅に安置するのは、埋葬費用がかからないことや、ペットちゃんの存在を近くで感じることができるメリットがあります。
僕がペットの火葬を経験された方々にお話を聞いていると、「自宅安置」をされた人は多くいらっしゃいました。
自宅の家族がよく集まるリビングや、ペットちゃんのお気に入りの場所などに祭壇を設けて、安置をされているようですね。
気持ちの整理がつくまで自宅に安置をして、四十九日などの忌日に埋葬をされる人もいらっしゃいます。
ちなみに、自宅に安置をする際に必要な祭壇は、簡単に手作りすることができますよ。
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④自宅に持ち帰って庭に埋葬をする
遺骨を自宅に持ち帰って庭に埋葬をする方法もあります。
埋葬するスペースがある人しかできませんが、自然に還してあげられる供養方法であり、費用もかかりません。
ただ、家の庭などの自己所有地でしか行うことができないので注意をしてください。
山や公園、他人の土地に遺骨を埋葬すると、法律違反となり罰金になってしまいます。
自宅に庭がある場合は、スコップなどがあればすぐにできるので、お考えになってみてくださいね。
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⑤樹木葬
樹木葬とは、お墓ではなく樹木の下に遺骨を埋める供養方法です。
樹木葬でも、「合祀型」と「個別型」があります。
合祀型は区画の区別なく遺骨を埋葬する方法で、費用が安く年間管理費もかかりません。
個別型の樹木葬は、区画を設けて埋葬する方法で、合祀型よりも費用が高く、年間管理費がかかることがあります。
今のところ、樹木葬を行っているペット葬儀社は少ないです。
樹木葬ができる葬儀社が近くになければ、自宅の庭などに埋葬をして、そこに樹木を植えることで樹木葬をすることもできますよ。
⑥海や山に散骨をする
散骨とは、遺骨を粉末状にして海や山に撒いてあげる供養方法です。
散骨をされる人は少ないですが、ペットちゃんを自然に還してあげられるメリットがあります。
ただ、散骨をする場合、遺骨を粉末状にする必要があります。
粉末状にしないまま散骨をすると法律違反となるので、必ず「粉骨サービスのあるペット葬儀社」や「粉骨を行ってくれる専門業者」にお願いをして、粉末状にしてもらいましょう。
今では散骨の代行をしてくれる業者があるので「自分達で散骨するのは不安」という場合はお願いをしてみるのも良いかと思います。
人間とペットが一緒に入れるお墓もあるの?
今のところペットと一緒に入れるお墓は少ないですが、いくつかあります。
最近では人間用の霊園でも、ペットと一緒のお墓に入れる区画を設けている場所があります。
近年では「ペットを家族の一員」として考える人が増えており、ペットと一緒に入れるお墓も少しずつ増えていますよ。
最後に
まとめ
- 合同火葬プランには、共同墓地への埋葬費用も含まれていることが多い。
- 合同火葬の料金は1万〜5万5千円が相場で、個別火葬よりも安い。
- 共同墓地の埋葬費用がかかる場合は、5千〜1万5千円が相場。
- 共同墓地は他の飼い主さんもお墓参りに行ってくれるから少し安心。
- 共同墓地は一度埋葬すると取り戻せないので、よく検討をして決めること。
- 共同墓地に埋葬されている人は全体でみるとかなり多い。
- 共同墓地に埋葬する際は、事前に墓地の管理状態を確認しておくこと。
ペットを火葬したあと、「遺骨はどうしたらいいんだろう?」と悩みますよね。
共同墓地は、他のペットちゃんと一緒に眠らせてあげられるので寂しがりやな子にオススメな供養方法です。
個別墓地より費用が安く、自分で管理・清掃を行う必要がないので、頻繁にお墓参りに行けない人にも適していますよ。
ただ、他のペットちゃんとお骨が混ざるため、一度埋葬すると取り戻すことはできません。
引っ越しの可能性がある場合は、頻繁にお墓参りに行けなくなるかもしれないので、その点もよく理解しておきましょう。
メリット・デメリットがあるので、しっかりと把握した上で「共同墓地に埋葬するか?」を決めるようにしましょうね。
あなたがペットちゃんと後悔のないお別れができることを、僕は願います。
自宅前で火葬ができるおすすめのペット葬儀社をご紹介しています。
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共同墓地に埋葬しました。
28歳女性